どうやらオトコのパンツ学

世界ふんどし発見！

1.日本男児の伝統的な下着とされるふんどしだが、その伝来については主に２つの説がある。
2.ひとつは「南方伝来説」。東南アジアやポリネシア、南米に「六尺ふんどし」とほぼ同形状のものが存在することから。
3.もうひとつは「大陸伝来説」。中国大陸に「特鼻褌」（とくびこん）と呼ばれるふんどしが存在することから。
4.ちなみに、「特鼻」とは子牛の鼻のことで、ふんどしをまとった局所の膨らみがそれに似ていることに由来するらしい。

ふんどしは戦闘服だった！

1.ふんどしを漢字で書くと、「衣」偏＋「軍」＝「褌」となる。これは文字通り、戦闘服であったことに由来する。
2.戦国時代、ふんどしは大変高価だったため、戦で命を落とした武士は、ふんどしを締めていれば身分が高い、締めてなければ身分が低い、と見分けられていた。
3.ふんどしが広く普及したのは、江戸時代以降。高価な麻布製に代わり、安価な木綿製が誕生したことがきっかけだった。
4.安価な木綿製が広まる一方で、身分の高い者たちは、絹やちりめんを用いた高級ふんどしを作らせるようになった。

歌舞伎の華！女形の必需品

1.三大ふんどしのひとつ「六尺ふんどし」は、名前の由来となった長い布を巻き付けるようにして締めていく。臀部の露出が特徴的。いわばTバック。
2.「越中ふんどし」は、布の片端についた紐を胴に巻き、布を股間から前に持ってきて結んだ紐に通す。着脱が容易。
3.「もっこふんどし」は、布を股間の前後にあてがい、両端に通された紐を腰の横で結ぶ。歌舞伎の女形はこれを着用する。
4.ちみなに大相撲でおなじみの「廻し」や、医療用の下着である「T字帯」も、ふんどしの一種とされる。

ジョーズも恐れる巨大下着!?

1.戦前まで日本人男性の水着はふんどしが一般的で、主に「六尺ふんどし」が用いられていた。
2.1936年のベルリン五輪では、競泳選手が練習でふんどしを着用していたところ、日本人の速さの秘密はふんどしにあるのでは？と外国人記者の取材が殺到した。
3.「六尺ふんどし」はサメ除けになると言われている。紐を解くと六尺の長い布になり、自分より大きな魚は襲わないサメには、それが巨大な魚に見えるのだとか。
4.ちなみに戦時中は、海軍がサメ除けの理由で赤いふんどし、陸軍は白いふんどしを使っていた。

上下一体！お尻の部分が開く下着

1.19世紀、欧米の男性用下着の定番は「ユニオンスーツ」と呼ばれる上下が一体化したつなぎのようなもので、着たままトイレで用を足せるよう、お尻の部分が開くようにできていた。
2.1910年、全身を覆うユニオンスーツの上下が分離され、後にショートパンツ化されたものがトランクスの原型となる。
3.1925年、ボクシング用品メーカーの米・エバーラスト社がボクサーのユニフォームの腰回りに紐ではなくゴムを導入し、下着のトランクスもゴムが定番となった。
4.戦後、日本の男性下着の中心はメリヤス地の猿股と、キャラコ地のトランクスで、ブリーフ登場まで主役の座を守った。

倒産寸前の会社を救ったブリーフ

1.1935年、当時の大不況で倒産寸前だった下着メーカー、米・クーパーズ社がシカゴの百貨店でブリーフを売り出し、たちまち大ヒット商品となった。
2.ブリーフのデザインは、それまでの運動用下着(サポーターなど)をヒントに考案されたものだった。
3.当時は乗馬用の下着から名前を取り、「ジョッキー」(Jockey)という商品名で販売された。この「ジョッキー」の名称は120カ国以上で商標登録されている。
4.やがて「ジョッキー」の名称はブリーフの代名詞となり、のちにクーパーズ社はジョッキー社に社名を変更した。

白船来航!? ブリーフ日本上陸

1.1950年代、日本にブリーフが上陸すると、流行に敏感な若者を中心に爆発的な人気となり、それまでの定番だった猿股やトランクスは影を潜める。
2.その後、カラーブリーフ、ビキニブリーフなどの派生商品も登場し、70年代、ブリーフは全盛期を迎える。
3.80年代になると、あまりにもブリーフが定番化しすぎたことから、若者たちが他の世代との差別化を求めるようになり、ブリーフの勢いに陰りが見え始める。
4.1981年6月17日に起こった深川通り魔殺人事件で、白いブリーフにハイソックス姿で連行される犯人の異様な様子が新聞やテレビで報道されたことで、事実上、ブリーフ人気に終止符が打たれる。

サザンオールスターズも後押ししたトランクスの逆襲

1.1970年代中頃より、当時はマイナースポーツだったサーフィン人気が徐々に高まり、下着に見えにくいトランクスを愛用するサーファーが増えるようになった。
2.1978年、サザンオールスターズがデビュー。サザン人気とサーフィンブームが相乗効果を生み、トランクス人口も急増する。
3.また、当時多くの男性が悩まされていた皮膚病（インキン）防止にトランクスが良いとの風評が出たことも、その人気を後押ししたとの説も。
4.1984年、米・リーバイス社が、イギリスで放送したCMにジーンズを脱ぐシーンがあり、当時はブリーフ姿の露出が禁止されていたことからトランクスで演出され、世界的な脚光を浴びる。

ステレオタイプは、昔、白ブリーフ、いま、黒ボクサーパンツ

1.1992年、米・カルバン・クライン社が、通常のブリーフをふとももの付け根部分を覆う程度まで伸ばし、スパッツ状にしたようなボクサーブリーフを発表。
2.デザイン的にはかつての猿股を現代風にアレンジした印象だったが、ブリーフとトランクスのイイトコ取りの機能性を備え、瞬く間に世界的な人気を得る。
3.日本でも、グンゼが販売した「BODY WILD」シリーズは、有名タレントやモデルとのコラボで、ボクサーブリーフの知名度を一気に上げた。
4.かつては白のブリーフがステレオタイプだったが、現在は黒のボクサーブリーフ(パンツ)がそうなりつつある。

パンツデビューするならこれだ！今、履くべきオトコのパンツ3選

パンツを愛してやまない放送作家が
イマドキのオトコのパンツについて取材を敢行！
今、パンツを買おうと思っている人に薦めたいパンツブランドを3つご紹介します！

素材を追求するなら「包帯パンツ」

一般的な綿とポリウレタンの生地と比べると、並々ならぬ素材と通気性を持っているのが特徴。取材を進めるなかで実際にはいてみましたが、まるで「え！？ノーパンじゃないの！？」と股間が錯覚するかのようなはき心地です！

特に夏場や雨の日など股間がムレる状況で汗と熱を吸収してくれるのがまた良いですね。
ちなみに包帯パンツデビューするなら「ゴムなし包帯パンツ冷涼タイプ」を選ぶべし！

このタイプはオンラインストアでも人気ランキング１位を誇る人気ぶりです。
ゴム部分がないので締めつけられることもなく快適です！

はき心地はもちろん、包帯の生地なので洗濯したらびっくりするほど速く乾くのも印象的でした！素材、履き心地を追求するなら包帯パンツがおすすめです！

包帯パンツ

デザインを重視するなら「グレイブボールト」

ファッションブランドや京友禅の老舗ブランドとコラボするなど、とにかくオシャレなパンツがラインナップされているのがグレイブボールト。

そして生地にも注目！素材の薄さとつるつるとしたナイロン生地が特徴的です！
「ナイロン生地は女性の下着のモノだ！」という固定概念を覆したこのパンツ。

男性はコットン派が多いなか、究極のナイロンを男性に味わってもらうべく開発されたのだとか。筆者は思わず初めてはく前に、頬ずりして確かめてみましたがとても良い感触でした！パンツに頬ずりしたのはこれが初めてです！笑もちろんはいてからの心地良さも最高です！

ちなみにグレイブボールトでパンツデビューするなら「Flora」という花をモチーフにした柄のパンツがおすすめなのだとか！

たくさんのデザインがあるなかでも定番のパンツで「Flora」を手に取る方が１番多いとのこと。グレイブボールトデビューしてパンツをファッションの一部として、オシャレにはきこなしてみては？

グレイブボールト

セクシーな見た目にこだわるなら「TOOT(トゥート)」

ビキニやマイクロボクサー、ローライズボクサーパンツなどの露出度が高く、カラフルで派手なデザインが多いことが特徴。とにかく見た目のインパクトがすごい！

とにかく露出度が高く股間を強調したデザインなので、はいているだけで色気がムンムン出てしまいそうな大胆なパンツです。

ゲイ業界で圧倒的な支持を得ており、今では意外にも若い男性のあいだでもオシャレアイテムとして人気を博しているのだとか。

日本製ということも１つのポイント！
ただ、セクシーでカッコイイだけでなく、腰を曲げたり、しゃがんだりする時のウエスト部分の負担を最小限にするために考え抜かれたデザイン！

ちなみにTOOTでパンツデビューするなら「BASIC」がおすすめ！
「TOOT」のボクサーパンツは、一般的なボクサーパンツの着丈よりも短く、ズボンを脱いだ時に一番カッコイイ着丈に設定されているらしいです！

メイドインジャパンの素材から厳選し丁寧に縫製した極上の履き心地を味わえる定番のパンツなのだとか。

立体裁断により包み上げられるようなホールド感が履き心地の秘密！
セクシーにパンツデビューするならTOOTをはいてみましょう！

TOOT