タイズアカデミー

パンツ学

パンツ博士の パンツの話をさせてくれ~!

コラムvol.1 08.22 UP

「世界一イケてる白ブリーフ」

みなさん、はじめまして。パンツ博士です。
食事をしているときも、電車で移動しているときも、友達と飲んでいるときも
パンツのことばかり考えています。
人と会うたびに「この人は今日、どんなパンツ履いてるんやろう?」
スポーツ中継を見るたびに試合なんてそっちのけで
「みんな、どんな勝負パンツ履いているんや?」と考えてしまうほど。
とにかく四六時中、パンツのことで頭がいっぱいです。

そんなこんなでパンツの話ばかりを周りにしているうちに
いつしか「パンツ博士」と呼ばれるようになっていました。
ここ最近、「知り合いにパンツのことを話すだけでは満足できへん!」と思っていました。
そこで、ここならパンツに関する話を世界中に発表できると思って今回、コラムを書くことにしました。

世界NO.1の素材を使った白ブリーフ

まずは、パンツのなかでも重要な素材の話。
わしがはじめて見て感動したのは、HANRO(ハンロ)というブランドのパンツ。
まだパンツの研究を始める前、父の経営しているパンツ屋で修行していたときの話。
父がサンプル品で「レディースの白いショーツ」を持っていました。
そのショーツを片手に「これは世界No.1の素材や!」と突然、父が叫んだ。
わしはそれを聞いて半信半疑で素材を触ってみた。
そのあまりに薄っぺらい感触に
「これ、ホンマにコットンか!?」と衝撃を受けたことを今でも忘れません。

サンプル品というのは通常、何度も取り出して研究するから、ボロボロになります。
でもHANROのパンツは箱から何度出しても新品のような見た目を保っていました。
「この素材ってなんなん?」と父に聞くと、こう答えました。
「シルクのようなコットンや!」と。
当時、特殊な製法で限りなくシルクに近い素材が作れたのはHANROだけでした。
「さすがHANROや!世界No.1の素材は伊達やない!」と興奮したのを今でも覚えています。

HANROの白ブリーフを求めて

現在、HANROの白ブリーフの素材を扱っているのはドイツとスイスくらい。
これだけ説明しといてなんですが、一言言わせてください。
「未だにHANROの白ブリーフ…履けてないねん!」
日本ではブリーフの需要が全く無いためHANROの白ブリーフは流通していないのです。

海外に行ってもHANROが売っているお店はほとんどないのです。
あちこちに流通しているかっていうと、そうでもないようです。
なかなかみんなにはHANROの白ブリーフの良さが伝わってないからなのか、
あんまり世界でも流通していない。

わしはHANROをこんなにも愛しているのに…
「HANROの販路どこやねん!」とツッコミたいくらいや!
インターネットなどで取り寄せることはできるそうですが、
在庫が少なく希少な商品なのです。
「世界一イケてる白ブリーフ、これ読んで気になった人は履いてみてや!」

HANROは1884年創業。モットーはエレガントでモダンなニットウェア作り。
伝統的なブランドでスイス北西部にニットウェア工場を創業。
草創期から丸編み技術の特許を得るなどその歩みは革新的。
世に送りだした数多くの商品は今や定番となり広く人々に愛されている。
HANROは、創業者の思いを受け継ぐニットウェアのパイオニアとして、
時代に呼応する豊かな製品を作り続けている。